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製品紹介


■RPGツクールアドバンス - ゲームボーイアドバンス専用 コンストラクションツール
発売日:2003.4.25 価格:5800円(税別)
GBA専用通信ケーブル、ターボファイルGB・アドバンス対応
64Mbit(8MB) + 512Kbit(64KB) FLASH
□公式サイト


製品紹介 - メニュー

◇RPGツクールアドバンスとは
◇メニュー
◇ゲーム中の操作&特徴
◇戦闘中の操作&特徴
◇キャラクター
◇職業
◇モンスター
◇ユニット
◇特技
◇アイテム
◇マップ
◇タイトル
◇システム
◇メッセージ
◇キーワード
◇ゲームをツクル
◇サンプルゲーム“ジュエルキーパー”
◇チュートリアル“おつかいクエスト”


製品紹介 - 詳細


携帯ゲーム機用RPGツクールの第3作目。 携帯ゲーム機用RPGツクールはメモリが少ない、自由度が低いとよく言われるが、 第3作目のRPGツクールアドバンスでは、あながちそうでもなくなっている。 GBからGBAにプラットフォームを変えたことで、前2作よりも自由度、容量、 グラフィック共々かなりレベルアップしている。

主な特徴としては前2作のフロントビュー戦闘からサイドビュー戦闘に変更したため、 特技や主人公の動きなども楽しめるようになった。

さらに、今作ではツクールシリーズ初のゲームを遊びながら作れるという機能が導入。 これにより、実際にキャラクターを動かしながらイベントを配置したり修正したり出来るため、作成が楽になった。 ただ、今までの作成方法に慣れている人は最初は少し手間取ってしまいがちな上、 自動スタートなどのイベントを配置していると厄介になってしまうことも。

イベントコマンドも機能上昇しているものが多く、新機能の“イベントできめる”を使えば 戦うたびに攻撃力が上がる武器を作成できたり、スイッチ等と組み合わせれば変数を作ることもできる。

しかし、容量や自由度がアップしたとはいえやはりPC版RPGツクールにはかなり劣るため、 そちらに慣れている人にはかなり物足りなさを感じるかもしれません。 あくまでも気楽に手軽に作りたい人向けのツールといえます。 それでも前2作をやり込んでいた人にとっては満足できる出来です。

ちなみに細かいバグが多いので制作の際には注意が必要。(バグ・仕様について参照)





ツクアドのメニューは3つのカテゴリごとに分かれています。

●サンプル
ジュエルキーパー…サンプルのジュエルキーパーで遊べます。
チュートリアル…チュートリアルのおつかいクエストをロードします。

●メイン
ゲームをツクル…テストプレイしながらゲーム(イベント)を作成します。
データをツクル…主人公やアイテムなどの素材の作成をします。
オプション…カーソルスピード、エディターBGM、ユーザーゲームモードの設定を行ないます。

●ケーブル
データこうかん…通信ケーブルを使ってデータのやりとりを行ないます。
ターボファイル…ターボファイルアドバンスを使い、作品を保存します。





▽RPGツクールGB
ここでいうゲーム中の操作とはゲームプレイ時のもの。
まずなんといっても主人公の移動の遅さが目に付く。
これはやっていると意外にも慣れてきたりもするのですが。
次に、主人公は必ず足踏みをしています。(変更不可)
※イベントの場合は切り替えが出来ます。
それからパーティは全員表示です。(変更不可)
Bボタンを押すとメニュー画面に切り替わります。

『メニュー』
左側にメニューと所持金、右側にはキャラクターの左向きのグラフィック、
名前、レベル、状態、HP/MPの現在値と最高値が確認できます。

●アイテム
所持しているアイテムを確認したり使用する事が出来ます。
それぞれのアイテムには説明文が表示されます。
(攻撃力が〜上がるやHPを〜回復するなど簡易的なもの)
なお、種類順や個数順、効果量順に整頓もできます。

●とくぎ
覚えている特技を使用する事が出来ます。
各特技には簡易的な説明が表示されます。
(効果、効果量、消費HP/MPなど)

●そうび
ぶき、よろい、たて、かぶと、アクセサリーと5部の装備が出来ます。

●ならび
前列、後列といった戦闘時での隊列や、パーティーの並びを変更出来ます。

●つよさ
ステータスの詳細や獲得した経験値、次のレベルまでに必要な経験値、
就いている職業名、職業スキル、覚えている特技、装備品などの確認が出来ます。
ひとりにつき3P分あり、A/Bボタンで切り替える事が出来ます。
L/Rではキャラクターの変更。

●セーブ
セーブすることが出来ます。
プレイデータのセーブは最高3つまで。

●もどる
メニューを閉じます。
Bボタンでも閉じる事が出来ます。



ツクアドでの戦闘の出来は個人的にはなかなかのものだと思います。
テンポもまずまずですし、結構楽しめます。
ただ、気になる点ですが、主人公側の通常攻撃の際、エフェクトが遅れて表示されます。
これも慣れればなんとかなりそうですが。
そしてもうひとつ、特技エフェクト時はBGMが途切れ、エフェクトの効果音のみとなります。
途切れるといってももちろん最初からBGMが再開されるわけではありませんが、
人によっては気になるかもしれません。

主人公側にはある程度のアクションが用意されています。
(モンスター側はアクション無し、攻撃時には点滅)
アクションは、息づかい、攻撃時(武器や素手により異なる)、防御時、
敵からの攻撃ダメージ時、瀕死状態、死亡状態、特技発動時、勝利時などです。

状態異常時は記号入りの吹き出しが表示されます。(状態異常によって記号は異なる)
ただ、毒状態の場合のみ、吹き出しではなく体が紫色になります。
※モンスター側も同様。


『戦闘コマンド』
前2作では、最初はパーティー全体の行動(戦う、逃げるなど)を決めてましたが
ツクアドでは少し変わっており、最初からひとりひとりの行動を決める事となります。
各行動はアイコンによって操作することとなります。
オート戦闘はないようです。

●アイコン左(攻撃)
武器(素手)による通常攻撃を行ないます。
戦闘開始時は全員攻撃に合わされています。

●アイコン上(特技)
覚えている特技を使用する事が出来ます。

●アイコン下(アイテム)
持っている(使える)アイテムを使用する事が出来ます。

●アイコン右(その他の行動)
次のページに移り変わります。
上(逃げる)…戦闘から逃げます。全員これを選んだ場合は全員逃走しますが、
ひとりでも違う行動をした場合は個々逃走となります。
下(防御)…防御してダメージを抑えます。(通常攻撃、必殺技、魔法ダメージ)
左(前に出る)…後列にいた場合、前列に移動します。
右(後ろに下がる)…前列にいた場合、後列に移動します。

前列の場合は自分の攻撃が当たりやすくなるが、敵からの攻撃も当たりやすくなり、
後列の場合は受けるダメージが減るが、その分敵に与えるダメージも下がる。



8つまで作れます。
1P目でグラフィックや名前、職業、覚えられる特技や初期レベル、
2P目で初期装備と成長スピード、
3P目で特技効果に対する耐性の設定を行ないます。
名前は最大6文字まで、特技は30個まで覚える事が出来ます。
キャラクターグラフィックは全部で78種類(人グラ系乗り物含む)



50個まで作れます。(実際に使えるサンプル50個もあり)
1P目で職業名、各パラメータの上昇値、
2P目で職業スキルの設定を行ないます。
職業名は最大8文字までで、スキルは攻撃、防御、ターンの3つまで。
スキルによっては毎回必ず発動するわけではないようです。
(カウンター、自己犠牲、盗む、身代わりなど)
“盗む”はユニットに設定したアイテムを盗みます。
ツクアドではキャラクターのパラメータは職業で決める事になるのですが
人によっては楽、人によっては難しいなど意見は様々です。



99個まで作れます。
1P目でグラフィックや名前、職業、レベル、経験値、お金、性格、
2P目で使用する特技と発動条件、
3P目でエクストラHP、特技効果に対する耐性の設定を行ないます。
名前は最大8文字まで、使用する特技は7つまで。
経験値とお金は最大9999までで、性格は6タイプの中から選択。
特技の発動条件は16種類の中から選択します。
エクストラHPは最大90000まで設定可。
モンスターもキャラクターと同じく、職業でパラメータを設定します。



99個まで作れます。
1P目で陣形と陣形の中に登場するモンスター、タイプ、
2P目で落とすアイテムとユニット攻撃とその条件を設定します。
陣形は36種類あり、ユニットの特徴を決めるタイプは8種類。
ユニット攻撃は全員で攻撃するものや回復するものなど様々です。
落とすアイテムは「かならず」「よくでる」「レア」「げきレア」の4つまで設定可。



99個まで作れます。
1P目で名前や効果、エフェクト、効果量、魔法/必殺技、消費MP/HPなどなど、
2P目でヘルプ(簡易説明)の表示設定を行ないます。
1P目は効果によって設定できる項目が変わります。
名前は最大8文字までです。



99個まで作れます。
1P目で名前や種類、アイコン、値段や効果ポイント、装備できる主人公など、
2P目でヘルプ(簡易説明)の表示設定、特別な効果の設定を行ないます。
1P目は種類によって設定できる項目が変わります。
2P目の特別な効果は装備品のみ設定できます。
これにより、装備すると毒を受けなくなったり、HPが上がったり、
攻撃すると相手を毒状態にしたり、MPを吸い取ったりと
多種多様なアイテムの作成が可能となりました。
名前は最大8文字までです。



30個まで作れます。(ただし、フィールドは1ゲーム1つのみ)
1P目で名前、BGM、(マップの種類)や(ベースマップ)、(フロア)、作成など、
2P目で2曲目のBGM&条件スイッチ、セーブ可能/不可の設定を行ないます。
1P目は種類によって設定できる項目、作成方法が変わります。
名前は最大8文字までです。



1P目でタイトル名、製作者、画面、かざり、表示設定、BGM、
2P目でオリジナルスタッフ(担当&名前)の設定を行ないます。
タイトル名は最大24文字まで(2行分)で、製作者名は最大12文字まで。
表示設定は最初から表示するか、イベントで表示するかを選択でき、
オリジナルスタッフの担当、名前は両方とも最大8文字までで、6つまで。



1P目で教会の金額設定と属性の名称変更(最大4文字まで)、
2P目でお店と教会のBGMを設定します。



各マップそれぞれで使うメッセージを作成する事になります。
各マップそれぞれ最高99個までのメッセージが作成でき、(文字容量は8000)
どのマップでも使える「よく使う」も99個まで作成可。
なお、メッセージはイベントを作成しながら作ることも可能です。



よく使う単語や言葉を最大8文字で30個まで作成できます。
ここで作成したキーワードはメッセージで使用可能です。
消費容量がたったの2なので、長い(漢字を多く使う)単語を登録しておくとよい。



テストプレイしながらゲーム(イベント)の作成が出来るので
配置も簡単で、修正もすばやくその場でできるため使い勝手がよい。
ただ、逆にこのシステムが命取りとなってしまうこともあり、
例えば、自動スタートなどを多用するイベントでは作りにくかったり、
いろんな場所でイベントを作る場合、位置の設定で移動しなければならなかったりと…
(上記のもの、いろいろと対処法はあるのですが)
人と場合によっては良くも悪くもなるシステムであるかと思われます。

容量についてですが、意外にもなかなか多いです。
ツクアドの容量全て(61169)をイベントに当てる事もできます。
容量はシナリオとシステム混合型で、素材を多く作らなければ
長編のゲームの作成が可能です。
※ひとつのマップにおけるイベントの最大数は200。人イベントは50です。



“メタルマックス”シリーズや“天空のレストラン”を手がけている宮岡寛氏がシナリオを担当している。 無実の罪で死刑を宣告された主人公が、偽者の王様の正体を突き止め、世界を救うというコメディタッチのドタバタRPG。 何故かサンプルゲームなのにクリアしても中のデータを見ることは一切出来ない。 そのため、幽霊が出る噂の町には本当に何もないのか?などといった謎が多い。 シナリオを参考にしよう、ということなのだろうか。 ちなみに、バンパイアを倒した後に再びバンパイアのいた場所に行くと戻れなくなるというバグがあるので注意。
※詳細はバグ・仕様について参照





RPGの作り方の手順を遊びながら学べるRPG。 ところどころにツールファイブが登場し、RPG作成の助言を与えてくれる。 短いゲームなので、RPGツクールが初めてという方はぜひプレイしてみるといいでしょう。